iMac 27インチ Retina 5K 2020年モデルにはメモリの問題が存在します。
2666MHzのメモリが2133MHzと表示される問題です。
これはまだ公式で発表されていませんが様々な組み合わせでメモリ速度を測るとある程度の傾向がわかってきます。
まず前提としてiMac 27 2020年モデルの対応メモリは
- PC4-21333
- バッファなし
- パリティなし
- 260 ピン
- 2666 MHz DDR4 SDRAM
となっており、2666 MHz(2667MHzと同義)の転送速度は最大21.3GB/秒(2133 MHzは最大17.0GB/秒)です。
2枚または4枚挿しのデュアルチャネルで2倍までとはいきませんが高速化され、21.3GB/秒を超えます。
ですので
- シングルチャネルだと21.3GB/秒以下
2133 MHzの場合は17.0GB/秒以下 - デュアルチャネルだと21.3GB/秒以上
2133 MHzの場合は17.0GB/秒以上
となります。
そしてデュアルチャネルで動かすには
- メモリスロットの1番目・3番目に同じ容量のメモリを挿す
またはメモリスロットの2番目・4番目に同じ容量のメモリを挿す
の交互に挿すことが絶対条件になってきます。
という感じです。
それでは実際の速度をみていきます。
標準メモリ8GB(4GB×2)の速度
標準では2,4スロットに入っており、ちゃんと21.3GB/秒以上の速度が出ており、デュアルチャネルとして機能しています。
標準メモリ8GB(4GB×2)+32GB(16GB×2)
次は標準メモリが挿さったまま、16GB×2を追加した速度です。2パターンあります。
どちらもデュアルチャネルで機能していますが表示が2133MHzになっています。
【シングルチャネル】標準メモリ8GB(4GB×2)+32GB(16GB×2)
問題のシングルチャネルのパターンです。
明らかに速度が落ちるのでこの組み合わせはNGです。
これの一番の問題は2667MHzと表示されるため、デュアルチャネルで2133MHzと表示されたパターンより速いだろうと勘違いする人がいるということ。
32GB(16GB×2)だけ
次に標準メモリを外して32GB(16GB×2)だけの場合です。
35GB付近が2666MHzのデュアルチャネルの速度ですね。
64GB(32GB×2)だけ
次に32GBのメモリ2枚挿しです。
先ほどと若干落ちるのはメーカーの差だと思われます。16GB×2は少し高いcrucial製で、32GB×2は割安なTeam製です。
ただ32GBのcrucial製はあまり出回ってなく、高めなのでより多いメモリが必要な人はTeam製で良いかと思います。
128GB(32GB×4)
最後に32GB4枚挿しです。
同じメーカーの同じメモリですが若干落ちます。
標準メモリと+32GBの時もそうでしたが4枚挿しにすると読み込み速度が少し速度が落ちる傾向にあります。
APPLE iMac 27インチ Retina 5K 2020年モデルのメモリ問題まとめ
SEQ速度をまとめると下表の通りです。
読み込み速度 | 書き込み速度 | |
---|---|---|
標準8GB | 29.61GB/秒 | 9.09GB/秒 |
標準メモリ8GB(4GB×2) +32GB(16GB×2) | 27.12GB/秒 28.63GB/秒 | 12.96GB/秒 12.94GB/秒 |
【シングルチャネル】標準メモリ8GB(4GB×2) +32GB(16GB×2) | 17.61GB/秒 | 8.40GB/秒 |
32GB(16GB×2)crucial製 | 35.65GB/秒 | 15.82GB/秒 |
64GB(32GB×2)Team製 | 34.25GB/秒 | 15.69GB/秒 |
1238GB(32GB×4)Team製 | 32.85GB/秒 | 15.87GB/秒 |
何回か測りましたがこの傾向は変わりませんでした。
- 基本的に4枚挿しは少し遅くなるがそれほど気にするほどでもない
- 標準メモリは4GB×2のためか速度が遅め
- 標準+で追加すると表示は2133MHzになってしまうがデュアルチャネルが機能しているので速度はそれほど差はない
※標準以外の別メーカーの組み合わせ(crucial32GB+Team64GB)でも試しましたが同様に2133MHzと表示され、速度の速いもの同士でも28GB前後になります。
最速を目指すなら同じメーカー・同じ容量で合わせましょう。 - 1・2+3・4のシングルチャネルは2667MHzと表示されるが明らかに速度が落ちるのでNG
- 標準メモリを外し、16GB×2または32GB×2,4にすると読み込み速度は30GBを超えて、書き込み速度は15GBを超える
結論としては32GBで十分な人はcrucial製の16GB×2がベター。
64GB以上の人はTeam製の32GB×2,4がベターという感じですね。
どちらも無期限保証ですが一般ユーザーは32GB〜64GBで十分なので安定のcrucial製16GB×2を購入して足りなかったら追加で良いかと思います。
APPLE iMac 27インチ Retina 5K 2020年モデル おすすめメモリ
iMac 21.5インチはメモリの増設はできませんが27インチはメモリ増設ができるので後から自分で買い足す方がかなり安くなるため、国内・海外問わず多くの方が8GBから増設しています。
保証に関してはメモリが直接な原因でない場合はちゃんと保証してくれます。
対応メモリのスペックは
- PC4-21333
- バッファなし
- パリティなし
- 260 ピン
- 2666 MHz DDR4 SDRAM
となっています。
メモリがグラフィック等の重い処理の速度を求めるなら最低32GBは欲しいところです。
標準メモリと組み合わせると速度が落ちます。
- 16GB×2
- 16GB×4
- 32GB×2
- 32GB×4
これらが無難な組み合わせです。
16GB×2→16GB×4、32GB×2→32GB×4と足りなかったら増やすと良いでしょう。
安く抑えたいなら16GB×2→16GB×4が最安になります。
Amazonで既に実績のあるメモリのものをまとめています。
品質が安定しているCrucialで良いかと思います。あと、Amazonが安いのでAmazonで良いかと思います。